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- 変形性膝関節症説明
- 血小板の中には血小板由来増殖因子,上皮増殖因子,インスリン様増殖因子,血管内皮増殖因子,肝増殖因子などの多くの増殖因子や代謝産物などの活性化物質を含有しており,それらを放出することで傷を治す効果があります(Zhu Y, et al:Osteoarthritis and Cartilage 21:1627—1637, 2013.)。整形外科領域にPRP療法が導入されたのは 1990年代であり,当初”biological glues” (生物学的糊)と表現されていました(Ghosh A, et al: Blood 117: 6355—6366, 2011.)体の傷を治してくれる糊とはわかりやすい表現ですね。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
多血小板血漿(PRP)は体の中で糊のような働きをする?
- 変形性膝関節症説明
- 多血小板血漿(PRP)注射を痛みが少なくなったという論文は多いのですが、人間の体でこんな良い変化が現れたということを証明した論文は少ないです。北村先生達は慢性化した下肢腱炎に対しPRPの注射前と注射後のエコーを使った比較では, PRP注射前にみられた異常血管の増生は消失し,線維の不整も改善した報告しました(北村孝一ら:JOSKAS.42: 418-419,2017)。つまり、もろくて破れやすい血管が無くなり傷が治りやすくなることが証明されました。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
多血小板血漿(PRP)を注射すると要らない血管が消えていく
- スポーツ説明
- 多血小板血漿(PRP)は、元々靱帯や筋肉の怪我の治療として注射されていました。岩堀先生らの研究では、9人の野球選手の投球による肘関節尺側側副靱帯損傷にはたった1回のPRP注射でも平均11.2ヵ月経過観察において全例で合併症なく症状の改善がありました(岩堀裕介: Orthopaedics.31:79-84,2018.)。11ヶ月も効果が持てば、良いですね。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
野球投手の肘の損傷には多血小板血漿(PRP)の注射が良く効く
- 変形性膝関節症説明
- 僕は若い頃、後十字靱帯を切り、変形性ひざ関節症予備軍です、時々ひざが痛みます。そこで患者様の膝に打つ前に自分の膝に多血小板血漿(PRP)を打ってみました。血液を49cc採取し、それをセルソース社に送ると3週間でフリーズドライした成長因子が届きました。それを麻酔薬で溶かし、自分の膝に打ちましたのでその経過を報告します。5時間後:麻酔が切れだしてチクチク痛くなった。8時間後:階段を下りるのが困難。9時間後:膝を曲げると痛む。ロキソニンを飲み、湿布を貼り就寝。17時間後:歩くと少し痛むが、昨夜よりましになり、軽くジョギング可能。24時間後:まだ膝を押すと痛む。熱をもっている。34時間後:湿布を貼って寝る。42時間後:ジョギングしても痛くない。膝の中に支えができたようなしっかりとした感じになった。僕の感想はPRP注射は手術に似ていて、注射後しばらく腫れるし、痛むがその後、楽になると感じました。この効果がいつまで続くかまた報告いたします。報告:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
PRPを自分の膝に打った経験:注射後42時間は痛かったがその後楽になった
- テレビ
- メディアで活躍されている森田先生は医学全般にわたり、わかりやすく説明ができるのに僕は骨・関節のことしか説明できず、足下にもおよびませんが、その森田先生がとても僕に優しくして下さります。6月30日も森田先生が総合監督をされている名医のthe太鼓判(TBS系列)の収録で呼んでもらった時の写真を森田先生のブログで取り上げて下さいました。 https://ameblo.jp/doctormoritayutaka/entry-12387577193.html 写真は二人でヤンキー座りストレッチをしているところです。江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝