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- 筋肉トレーニング老化説明
高齢者の方々も運動をしたいという気持ちを多くの方がもっています。でも、運動に対して臆病になったり、方法がわからないことが多いから運動しにくのだと僕は思います。小池先生達は30人の透析患者さんに電動アシストエルゴメーターによる運動を行ってもらいました(小池ゆうほか:長野県透析研究会誌 .38: 106-108,2015.)。その結果、半年間の運動継続者の平均年齢78.7歳に対し、中断した人の平均年齢は65.5歳と明らかに若い年齢層でした。僕は他動運動であっても高齢者が運動をするきっかけになれば、電動エルゴメーターは価値ある運動だと思います。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
電動アシストは高齢者の運動のきっかけになりやすい
- 筋肉トレーニング老化説明
一般的には他動運動(自分で動かさない運動)では筋力は増加しないというのが常識ですが、電動アシストでも足の筋力がアップするという結果があります。出澤先生らは患者透析患者さんに電動アシストエルゴメーターを1日15~60分行わせました(出澤英文ほか:腎と透析68巻別冊:45-50,2010.。その結果、1年後には脚の関節の動きの左右差がなくなりました。その理由はペダリングがリズミカルな左右対称運動だからです。また、足首を上に上げる筋力が増し、散歩にでる機会が増えたそうです。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
電動アシストで運動していると散歩する機会が増える?
- 筋肉トレーニング老化説明
「電動アシストなんて運動にならない」と思われがちですが、上谷先生達は透析中に電動アシストサイクルマシンなどの運動してもらいました(上谷耕平:九州人工透析研究会誌.4: 47-50,2019.)。電動アシストによる運動は透析患者の不安やストレスの解消やベッド上生活による関節拘縮に対して有効であり、自信の回復につながりました。高齢の方でも同じで家のベッドの上でテレビばかり観ているよりは、電動アシストでも良いので関節を動かした方が良いと考えます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
電動アシストで運動であっても運動を続ける自信につながる
- 変形性膝関節症説明
伊藤先生達はひざの痛みの強さと歩き方の関係を調べました(伊藤亮太ほか.東北理学療法学.31:13-19,2019.)。その結果、ひざの痛みが強い人ほど踵の外側を浮かして歩いていることがわかりました。踵の外側を浮かせて歩くとX(エックス)脚になり、ひざの内側にかかる力が減ります。だから、歩いている途中に突然、膝の内側が痛くなってきた時にはX脚で歩くと痛みが軽減されます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
急に膝の内側が痛くなったら、とりあえずX脚で歩けば少し歩ける
- スポーツ変形性膝関節症若い人の整形外科説明
星野先生達は人工関節になる膝は左右どちらが多いかを調べました(星野明穂ほか: 日本関節病学会誌.27:119-122,2008.)。その結果、変形性ひざ関節症では右210膝、左254膝で左の手術が多かったです。その理由は、一般的に日本人の利き足は右側で、左側は軸足・荷重肢と成るため生涯を通じて左側の力学的負担は右側よりも多いからです。だから、右利きのスポーツ選手は若い頃から左の靴に厚めのクッションを入れるようにしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝