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肩こりの原因の一つは、仕事や携帯を見る時に顎が前に出るので頭の重さを首の筋肉で引き下げるために筋肉が凝るからです。それを予防するために顎引きバンドが有効です。しかし、顎引きバンドは職場で着けるのは恥ずかしいという方がいます。そこで整形外科(南江堂)3月号で「頚肩腕症候群に対する頭位の前傾傾向を防止するバンドを職場以外で装着した場合の効果の」と題した僕の論文が212頁から215頁まで掲載させていただきました。興味のある方は南江堂出版HPから御購入下さい。
https://www.fujisan.co.jp/product/1461/?gclid=CjwKCAiAs92MBhAXEiwAXTi250Xs63_YxGdr4iU-ztqa9HUvXDdBt4Qlfh54tnHSYx3pqcK_WL8BVBoCj08QAvD_BwE
なお、顎引きバンドは実用新案第3230469号に登録しています。
江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
肩こりに対する顎引きバンドは職場で着けるのが恥ずかしければ自宅だけでも効果ありという内容の論文掲載。
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- 心臓や血管は自律神経の影響を非常に受けやすく、急に立ち上がったり、痛みやストレスによって迷走神経反射という自律神経の反応が過剰におこると急に血圧が下がったり脈が遅くなったりして、脳が貧血になり、失神することがあります。 脳貧血を甘く見てはいけません。渡辺先生達の報告では2歳の子供が虫歯治療のストレスで脳貧血となり、低酸素脳症で死亡したが、その時担当医が速やかに適切な対応をすれば、幼児が死亡するという大事には至らなかった可能性があると述べています(渡辺良子ほか:近代口腔科学研究会雑誌 .46: 45-50,2020.)。 低酸素脳症といえば、高槻市で高校生が宅配業者を装い、女性を襲撃した後、自殺した死因でもあり、岡山で2歳児が虐待でふとんにくるまれ、数ヶ月後に死亡した時の死因とですね。 では、脳貧血を防ぐ応急処置は何でしょう?まず、寝転がらせて、脚にある血液を脳に送るために脚枕を入れて、脚を頭より高く挙げることです。脚枕になる物がみつからない場合は両手でふくらはぎを持ち上げてあげましょう。2分も続ければ意識がとりもどし、気分が楽になられます。皆さんも失神した方を見かけたらまず寝転がって足を挙げてやって下さい。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
痛みやストレスで失神した方を見かけたらまず寝転がって足を挙げて下さい
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- 元厚生労働大臣の塩崎恭久(やすひさ)さんが政界引退を機に、里親の登録をされたそうです。りっぱなことだと思います。さて、岡山5歳児虐待死事件も神奈川・大和市小1児童死亡事件も「児童相談所はなぜ、不適切な親に子供を返したのか?」、「里親を探せば良かったのでは?」と考えられる方がいるかも知れませんが、里親制度の活用もむつかしいようです。 山本先生の解説によると毎年4万~5万人の子ども(世帯数でいうと約4万家庭)が虐待を含む保護者の不適切養育問題で児童相談所の関与を受けています。大変忙しいと思います。その中で約1万5,000人が親から引き離されて施設入所しています。20%前後の子どもが元の家庭に帰りますが, その中で4~25%で再び虐待などの問題が起きます。日本では、生みの親としての親権者と子どもの関係を常に軸として考える家族観があるために欧米のように里親制度がなかなか進まないそうです(山本恒雄: 司法精神医学.7:33-40,2012.03) しかし、読売新聞が児童相談所を持つ全国73自治体を調査したところ、2019~20年度に里親へ引き取られた子どもの18%が里親の元を離れたそうです。虐待で傷つき、不安定になる子どもが多いため、里親との良好な人間関係が築きにくいことも一つの原因だと考えられます。松本清張さん原作の砂の器の主人公のように良い里親に引き取られても傷ついた子供の心は治らないこともあるのかもしれません。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
親権不適合の親による虐待には里親が良いが、傷ついた心は治りにくいこともある
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- 2007年まで老人保健法による「基本健康診査」で行われていた眼底検査は2008必須項目から除外されました(妹尾正:人間ドック36: 367-384,2021)。だから、人間ドック等を通じて自分で目の検査を受けることが大事になってきました。最近のか眼科機器は進歩して多くの医療機関では光干渉断層計(OCT)で眼底の状態が詳細にわかるようになってきました。糖尿病患者数は疑いも含めれば日本全国に1,370万人いる。その合併症の一つとして糖尿病網膜症があります。↓今回はまじめな眼科医で名バンジョプレイヤーの今村先生に校正をしてもらいました。 糖尿病網膜症の初期では網膜出血や毛細血管にコブができ、硬性白斑があします。進行すると、網膜の血液循環が悪くなり、新生血管が発生します。新生血管は急に造った血管ですから↓石油のパイプが破れて火事が起きたように硝子体の中で大出血を起こしやすく、一気に視力が下がる原因となります。さらに進行すると網膜剥離や緑内障の原因ともなります。 ほかによく問題となるのは、網膜の中心部(黄斑部)にむくみが起こって視力低下や物がゆがんで見える(変視症)黄斑浮腫があります。黄斑浮腫の状態や程度を調べるのにはOCTが有効です。もし、黄斑浮腫があれば、VEGF(血管内皮増殖因子)を抑える薬を眼の硝子体に注射する抗VEGF薬治療が有効であることが多いです(築城 英子: 眼科手術32:453-458,2019)。↓だから糖尿病の気配がある方が物が歪んで見えだしたら眼鏡屋の視力検査だけで済まさず是非、眼科を受診しましょう。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
眼鏡屋で済ましていてはだめ!急に視力が落ちたら眼科に行って検査を受けよう
- その他説明
- 神奈川県大和市に住む上田綾乃容疑者は、2019年8月、自宅で当時小学1年生だった次男の雄大君の口や鼻をふさいで窒息死させた疑いで2022年2月20日に逮捕されます。綾子容疑者は代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いがあります。 代理ミュンヒハウゼン症候群は子どもに病気を作り、かいがいしく面倒をみることにより自らの心の安定をはかる、子どもの虐待における特殊な形です。 石川先生の解説では代理ミュンヒハウゼン症候群の特徴は、母親は客観性に乏しい症状を訴える。薬を処方しても母が不要と思えば飲ませない。薬物血中濃度から内服していないと指摘しても飲ませていると言い張る。病気の経過は母が決めた程度に進行する。医師が病気でないと言っても他院で異常と言われたと嘘を言う。父親は影が薄いなどの症状から診断できるそうです。 綾乃容疑者はお父さんを高校時代になくし、2年後にお母さんを亡くしました。両親の死で弟の面倒を見なければならなくなった綾乃容疑者について、近隣住民が気の毒に感じていたそうです。もしかすれば、綾乃容疑者は周囲から集まる視線に、密かな心の安定を覚えたことが代理ミュンヒハウゼン症候群の引き金となったのかもしれないと僕は考えます。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
