貴晶会戸田リウマチ科クリニック

診察予約・お問合せは 06-6387-4114
受付時間 | 9:30〜12:30(月-土) 15:30〜18:30(月-水,金)

ニュースNews

靴選びは足の長さよりもMP関節周囲径で選ぶべき

若い人の整形外科説明
靴選びは足の長さよりもMP関節周囲径で選ぶべき合わない靴を履くと足の甲が痛くなることが多いですよね。靴を選ぶ時には24cmとか26cmとか足の長さで選びますが、それはパンツを選ぶ時に身長で選ぶのと同じです。パンツをお腹周りで選ぶように靴選びも趾の付け根の周りの長さで選んだ方が良いようです。稲岡先生らは足部周りの長さは足の甲の高さと正比例していました(稲岡千秋,靴の医学.32: 9-12,2019)。だから、靴が合わないとお悩みの方は靴屋さんに足回りの長に合った靴を選んでもらいましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

中学、高校生の九割が合わない靴を履いていて、それが浮き趾の原因

若い人の整形外科説明
中学、高校生の九割が合わない靴を履いていて、それが浮き趾の原因二谷先生達は小学生,中学生,高校生323名の足長,足幅,母趾角,小趾角,浮き趾者数と浮き趾本数,サイズ差を調査しました(二谷彩,ほか:.靴の医学.33: 60-63,2020.)その結果、小学生の70%,中学生,高校生の90%以上が不適切なサイズの靴を履いている結果となりました。浮き趾は中学生で最も多く,どの学年も第5趾(小指)で浮き趾が最も多かったそうです。つまり、足の趾を締めるような靴を履いている中学生が多いと考えられます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

浮き趾を放置しておくと妊娠した時足がつって悩まされる

筋肉トレーニング若い人の整形外科
浮き趾を放置しておくと妊娠した時足がつって悩まされる中田先生達は113名の妊婦さんを対象に足型と妊娠中の不快症状の関連を調べました(中田覚子ほか佐久大学看護研究雑誌12:67-75,2020)。その結果、77.9%の妊婦が踵を覆う形の靴を常備靴とし、18.6%の妊婦がサンダルを常用靴としており、妊娠判明後に3cm以上のヒールがある靴を履いている者はいませんでした。このように、皆さん、転倒に気をつけられていました。また、49.6%の妊婦に足型異常があり、浮き趾が最も多い足型異常であること、浮き趾がある者は浮き趾がない者と比べ、足がつりやすいことが明らかになりました。その理由として、妊娠して腹部が増大すると重心が前に移動しますが、浮き趾があるとつま先で重心が支えきれないと僕は考えます。だから、若い女性の方は普段から足の趾を良く動かし浮き趾を予防していないと妊娠した時に困るのでご用心下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

ヨガの外反母趾体操は母趾を床に押しつけ、小趾を横に押し出す

筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
ヨガの外反母趾体操は母趾を床に押しつけ、小趾を横に押し出す外反母趾は装具を着けただけでは治りません。足の趾を良く動かし筋肉をつけることが大事です。Kellar先生らは、外反母趾の体操にヨガの知識を応用しました(Keller D: Yoga Plus Joyful Living Magazine. November–December 2008, 72–79.)。方法は、足の趾の付け根とかかとを床に着けながらすべての足の趾を持ち上げ、その後、母趾を内側方向にゆっくりと下に押しながら、小趾を横方向に下に押し出すようにします。この足趾を広げる運動を1日20分間、週に4回行うと8週間で外反母趾の痛みが和らぐ人が多いそうです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

靴の内側が高くなった中敷きは外反母趾にも踵の痛みにも効く

若い人の整形外科説明
靴の内側が高くなった中敷きは外反母趾にも踵の痛みにも効く内側が高くなった靴の中敷きをアーチサポートといいます。一般的にアーチサポートは踵にかかる体重を土踏まずに逃してくれるので、足底筋膜炎などの踵の痛みの治療として使われます。しかしFarzadi 先生達は、内側アーチサポートは、母趾と第1中足頭にかかる圧力を第3,4,5趾(足の中指、薬指、小指)に移すことができるので、外反母趾の効果的な治療法であると報告しました(Farzadi M, et al.Prosthet Orthot Int. 39:134-139,2015)。つまりアーチサポートは前足部の外反母趾にも後足部の足底筋膜炎にも効くということになります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝