貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ニュースNews

坐骨神経痛にはそけい部を押さえて座ると良い

腰痛説明
坐骨神経痛にはそけい部を押さえて座ると良い筋肉の凝りを治すためには凝っている筋肉と反対の作用を持っている筋肉(拮抗筋)を刺激すれば良いと斑目先生は書いています(班目健夫:首のスジを押すと超健康になる.マキノ出版.第3刷,2015)。例えば曲げる作用を持つ筋肉が凝っている時には伸ばす作用を持つ筋肉を刺激すれば緩むそうです。坐骨神経痛で痛むおしりの筋肉の拮抗筋は腸腰筋です。腸腰筋の刺激の仕方はそけい部を押して痛みを感じるポイントをさがし、その部分を指で押さえながら座ると空の深くにある腸腰筋が刺激できます。本の解説 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

病気の時にストレスがかかると老化が進む

老化説明
病気の時にストレスがかかると老化が進む自律神経には、昼間のアクティブな活動を支える交感神経と夜間のリラックスを促す副交感神経があります。病気と戦う時に交感神経が優位な状態では白血球の中の顆粒球が増えて応戦します。副交感神経が優位な状態では白血球の中のリンパ球が増えて応戦します。交感神経優位で増える顆粒球は外敵の処理を終えると活性酸素を放出しながら寿命を終えます。活性酸素は万病の元であり、老化を引き起こす元凶と言われていますが、それは強力な酸化力を持つため正常な細胞を破壊するからです(班目健夫:首のスジを押すと超健康になる.マキノ出版.第3刷,2015)。つまり、病気の時にストレスのかかる作業をすると老化が進行しやすいことになります。本の解説 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

貧乏ゆすりが変形性股関節症に効く理由

筋肉トレーニング説明
貧乏ゆすりが変形性股関節症に効く理由カナダの整形外科医ロバートソルター博士は呼吸によって24時間休むことなく動き続ける肋骨の両端には変形性関節症が起こらないことから小刻みな運動(英語でジグリングといいます)が関節軟骨の再生を促すと考え、それを動物実験で証明しました。井上先生は小刻みな動きで変形性股関節症の軟骨を再生するために貧乏ゆすりをしてもらい、良い結果を得ています(井上明生、広松聖夫:「びんぼうゆすり」で変形性股関節症は治る! H&I 第1版,2017)。本の解説 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

歳とともに曲がる背骨を真っ直ぐにする手術技術が進んでいる

老化
歳とともに曲がる背骨を真っ直ぐにする手術技術が進んでいる今までの脊椎の手術は魚の調理で例えると背中を切る背開きかお腹を切る腹開きが主でしたが、最近では内視鏡を入れて腰の横から背骨を矯正する技術が進歩してきました。シカゴのラッシュ大学では年齢の変化で腰が曲がった107人の患者さんに腰の横から背骨を矯正する手術を行いました(Phillips FM, et al:Spine. 38:1853-1861,2013.)。2年後の成績では前方向への腰の曲がりが平均5.9°矯正され、横方向への腰の曲がりが平均5.7°矯正され、87%の患者さんが手術結果に満足していました。国内のある大学では内視鏡で腰の横から椎間板を矯正する手術と背中を切開して腰椎を矯正する手術を組み合わせた手術を40人の腰曲がりの患者さんに行いました(森平泰:整形外科最小侵襲手術ジャーナル.82: 51-60,2017)。その結果、代表的な症例では、前方向への腰の曲がりが30°も矯正されました。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

脊髄損傷もサルやウサギでは治すことができる

ホンマでっかネタ説明
脊髄損傷もサルやウサギでは治すことができるiPS細胞から作った神経細胞をサルの脊髄損傷に移植すると、神経がつながって、運動機能も回復しましたが、一部のサルでは腫瘍化するiPS細胞があります(名越慈人ほか:Medical Science Digest.43: 14-17,2017)。そこで国内のある大学2)ではサルに頸髄損傷を起こし、肝臓の細胞を増やす肝細胞増殖蛋白を脊髄内に4週間注射したところ、運動機能が回復しました。また、中国ではウサギの大動脈を止めて起こした脊髄損傷に肝細胞増殖因子を注射したところ2週間で機能が回復しました。なお、2014年から人間の頸髄損傷に肝細胞増殖蛋白を使う試験が行われています(Shi E, et al:Anesthesiology. 113:1109-17,2010)。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝