貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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リベルサスとマンジャロ、どちらが便利?

説明食事療法
最近、糖尿病の治療薬を美容外科などで自費治療としてダイエット目的で使うのが流行りです。その賛否はここでは語りません。主に用いられているのは膵臓のGIP/GLP-1に作用してインスリンを多く分泌させるセマグルチド(商品名:リベルサス)とチルゼパチド(商品名マンジャロ)です。リベルサスは飲み薬であり、小腸に何もない状態でしかしっかり吸収されないので、朝起きて空腹時にコップ半杯と飲み、その後30分は何も食べてはいけません。その点、マンジャロは週に1回脂肪に注射する薬剤で徐々に血管に吸収されていくので、打つ時間はいつでも良いです。注射が極端に嫌いでない方にはマンジャロの方が便利かもしれません。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

怒る認知症より笑顔の認知症になろう。

老化説明
同じ認知症になるにしても怒りっぽいつまり易怒性の認知症で老害にはなりたくないですよね。安藤先生によると怒りっぽい認知症になってしまうポイントは三つあります。それは執着、孤独、自己顕示欲です。「執着は『~すべき』という、自分のこだわりや考えに囚われ、他人にもそれを押し付けてしまうことです。孤独は、コミュニケーション不足。素直に自分の気持ちを伝えられず、さらに相手の言う事を理解しようとしない。自己顕示欲は一方的に『正しい事を教えてやる』という傲慢さ。いずれも歳を重ね自分が社会の主人公から外れていくという恐怖感が根底にあるのです。それが『怒り』となって表れ、老害と呼ばれる現象を引き起こすのです」。だから、中年期以降は執着、孤独、自己顕示を止めましょう 笑顔の認知症になるためにはどうすればよいのでしょうか? 松本先生達の研究では10名の認知症患者から本人や家族から本人が好きな曲を聞き取り、分からない場合は生活歴と年齢を照らし合わせて曲を探し出し、その思い出の曲を聞かせました。その結果、笑顔がみられることが多くなり、不穏行動の回数も減少しました。だから、中年期から思い出の曲を良く聞くようにしましょう。 また、林先生達は65歳以上の認知症と診断を受けていない高齢者で,認知症カフェ参加者82名と73名の参加しなかった群で表情の変化を比べました。その結果、フェイススケールは認知症カフェ参加群では有意な改善を示しました。つまり、同年代との集まりに参加することは怒りっぽくなるのを防いでくれます

食事とお風呂の関係

その他変形性膝関節症筋肉トレーニング腰痛説明
食事とお風呂の関係。寒くなってきてお風呂が気持ち良い季節ですね。中村先生達は入浴負荷なし、42℃の高温浴、40℃の温浴33℃の低温浴として実験を行いました。食欲を増進させるグレリンは42度の高温浴では時間とともに上がっていき、40度の温浴では時間とともに下がっていきました。「お腹が空いた」と感じる度合いは42度の高温浴では入浴直後に下がり、60分後に元に戻りました。したがって、旅館で美味しく食事を頂くには42度ぐらいの高温の湯船に食事前60分に浸かるのが良いと考えます 一方、脂肪を燃焼してくれるリパーゼは運動後20分から活性化してきますが、体温を上げすぎると脂肪燃焼効果が弱くなります。だから、減量するために運動した後は30分ほど空けてから38度ぐらいのぬるま湯に浸かりましょう。もし、熱いお風呂や運動直後に汗を流したい人は熱いお湯に入った後に冷たいシャワーを浴びて、またお風呂に入り、最後に冷たいシャワーをあげるという交代浴をしましょう 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝  

骨粗鬆症による骨折の危険性と日内変動

説明骨粗鬆症
骨粗鬆症ガイドラインで示されている「骨折の危険性の高い患者さん」の基準は4つあります。①骨密度が若年成人と比較して60%以下の人 ②背骨の骨折が2つ以上ある人 ③背骨の骨折が高度に潰れている人 ④骨密度が若年成人と比較して70%以下、かつ転倒などで骨折をしたことのある人です。このうち1つでも当てはまれば、「骨折を起こした後1〜2年で再度骨折をしやすくなります。早めに骨粗鬆症治療薬を注射することをお薦めします 骨粗鬆症の治療薬は骨の支出を減らすか、骨の収入を増やすかを助けます。一般に夜間に骨が造られ、昼間に骨の吸収が進みます。その結果、夜間にはカルシウムが骨組織に取り込まれるために血中カルシウム濃度は低下し、その低下を補うために血中副甲状腺ホルモン濃度は上昇します。だから、骨の吸収を抑えるつまり支出を抑える薬は朝飲み、骨の促進を助ける薬つまり収入を増やす注射は夜に打つことが多いです 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

65歳以上になれば積極的に肉を沢山食べよう。

説明食事療法
日本人の肉や卵などの動物性蛋白質の摂取量は年々増えています。米国健康・栄養調査(NHANES III)に参加した6,381人の米国人を対象に調査した。参加者を50歳以上の中年と、65歳以上の高齢者に分け、平均18年間追跡して調査した。結果は学術誌「セル メタボリズム」に2014年に発表しました。 肉や乳製品などの動物性食品から、1日の総カロリー摂取量の20%以上を摂取していた50歳以上の人では、低タンパク質の食事をとっていた人に比べ、がんや2型糖尿病の発症が増え、死亡率は4倍に上昇した。 野菜や豆類などの植物性食品からタンパク質をとっていた人では、死亡率の上昇は抑えられていた。 一方で、65歳以上の高齢者では、逆に動物性タンパク質を多く摂取していた人の方が死亡率は低かった。全死因による死亡率は28%、がんによる死亡は60%、それぞれ低下した。但し、65歳以上といえども脂肪分のとりすぎは健康に良くありません。だから赤身の肉を沢山食べましょう。お薦めはラム肉です。ラム肉にはLカルシトニンという内臓脂肪を燃焼させる成分が多く含まれています。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝