貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ジェネリックメーカーは国家に保護されて傲慢になっていると思う

その時の話題説明
最近、テプレノン(セルベックスのジェネリック。特許切れた薬の後発品)は大手のジェネリック会社から突然出荷が一時停止され、病院も薬局も大混乱を来たしました。理由は長期安定性モニ タリングにおける溶出試験にて溶出が低下していることからですが、今までと同じ製造法で急に異常がでる可能性は低いです。僕は利益率が落ちたので切ったのではないかと疑っています。普通の製薬会社がそんなことをすれば医療情報担当者さんが各病院に必死に謝りに回りまわらなければなりませんが、大手ジェネリックメーカーは卸業者さんから紙一枚を渡すだけで文句を言わせません。 ジェネリック医薬品は処方すれば薬局に点数が加算されるなど、自由競争の枠を超えて国家が保護する形になっています。そのせいで日本の新薬開発力は海外に大きく遅れを取り出しています。だから、僕は傲慢と思えるジェネリックメーカーの薬は飲みません。細やかな抵抗です。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

糖尿病の治療薬をやせ薬として使用していると止められない

若い人の整形外科説明食事療法
最近、糖尿病治療薬マンジャロによって体重が落ちる効果を期待して痩せ薬として使用している患者さんがいます。確かに初めは食欲がなくなり体重も1kgほど痩せましたが、次第に体が慣れてきて、注射を打った当日と翌日には食欲が落ちますが、薬効の薄れてくる6日目にはそれまでを取り戻すよう食べてしまいます。しかも製薬会社からは「ある研究ではマンジャロを止めると食欲がリバウンドして体重が増えたそうです」と言われました。つまり、注射を打って6日目の食欲がずっと続くという意味ですので、一度打ち出すと止められないことになり、製薬会社の利益は上がり続けるようです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

デスクワークで起こる肘の痛みに対するダンベル筋トレ。

筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
肘の外側が痛くなる外上顆炎の起き易い仕事はHaahr先生達の調査では女性では腕の運動を繰り返す仕事、男性では精密性を要求される仕事でした。Waugh先生の調査では女性は繰り返すキーボード操作する仕事でした。どれも手首を上に挙げたままの仕事です。 では外上顆炎を仕事中に予防するにはどんな運動が良いでしょうか?Manias先生達の調査では遠心性(中心から遠ざかる円を描く運動)ストレッチが効果的でした。机に前腕を乗せ、手首を机の外に出し、ダンベル(最初は1kgぐらい)を握り、手首を下に下げると前腕がよく伸ばされます。負荷となるダンベルの重さは徐々に重くしていくとなお、良いでしょう。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

テニス肘という名前はおかしい。実際は労働で起こる人が多い。

若い人の整形外科説明
Werner先生達の前向き調査では仕事中に手首を上に持ち上げる動作を行う仕事である自動車を組み立てる工場で働く人が肘の外側が慢性に痛くなる(テニス肘)の確率はオッズ比が2で非常に高かったそうです。 しかし、Derebery先生達は、外上顆炎を持つ4614人(←すごい数)の労働者に肘サポーターを着けてもらいました。しかし、多くの人が「仕事の邪魔」と言って装着を止めました。仕事の合間に良く肘と手首をストレッチしましょう。それでもだめなら整形外科で懸濁性ステロイドの局所注射を受けましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

親指を使い過ぎ起こる腱鞘炎には、ゆ着を治すためストロイド注射がお薦め。

若い人の整形外科説明関節内注射
親指を広げて重い物を支える。例えば、沐浴で頭を支えるとか、フロアー業務で重い料理をトレイに載せて運ぶなどすると、親指を開く筋と手首を押し出す筋が癒着して腱鞘炎をおこします。これがドウケルバン腱炎です。懸濁性、つまり濁ったステロイドの局所注射が効きます。 濁ったステロイド注射液の中には、粒粒が入っています。この粒粒が溶け出して効いてくるので効果が約1ヶ月続きます。しかし、溶け出すまでの注射当日、粒粒が筋肉や腱に引っかかって痛くなることがあります。そんな時は氷冷すると痛みが和らぎます 沐浴で赤ちゃんの頭を支えてドウケルバン腱炎になったお母さんに濁ったステロイド注射を打って間もなく「痛くて家事ができない。毒を打ったのじゃないの?」とお叱りを受けたことがあります。だから懸濁性ステロイド注射は誰かが手伝ってくれる前日に打った方が良い。例えば、赤ちゃんを持ったお母さんなら旦那さんが子育てを手伝ってくれる日曜日の前日の土曜日に注射を打った方が安全だと思います。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝