戸田整形外科リウマチ科クリニック

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ニュースNews

令和4年仕事はじめ:箱根駅伝でのシューズとウェアーの分析

スポーツ若い人の整形外科説明
令和4年の仕事はじめとして関西医療大学の増田教授に箱根駅伝での選手のシューズとウェアーを分析してもらいました。 今日の箱根駅伝を観ますと…、やはりナイキ(オレンジ色のアルファフライネクスト)がダントツで多い。しかしアシックス(ピンクのメタスピード)も確実に増えている。アディダスやミズノも使用選手が見受けられる。でも予想ほど長いインナーウエア使用者が少なかったですね。この写真では1名だけ。下腿の製品着用者は2名。10名と意外に多いのはアームスリーブでしたね。 少し、遅れをとったアディダスが発表したのが『5本趾カーボンファイバー』が売りらしいアディゼロプロ2というモデルです。30000円程するんですが、↓普段から足の趾の握力が大事だと考えている僕たちとしては頑張ってほしいですね。 さて意外に使用選手が多かったアームスリーブですが、こちらは2000円そこそこです。効果の程ですが、紫外線対策(夏季)・防寒(冬季)にはなると思います。ですが、『圧迫して筋肉のブレを軽減して無駄なエネルギー消費を抑制する』という理論は整形外科医の目から見れば、少し眉唾ものですね。是非、実験データーからエビデンスを出してほしですね

湿布かぶれ続編:貼る時に引っ張って貼るから剥がす時に皮膚がはがれる

その他説明
湿布は引っ張って貼っておられる方は意外に多いようです。湿布を引っ張って貼るから皮膚も引っ張られる。皮膚にテンション(張力)が加わっているから剥がす時に真皮もはがれると考えられます。湿布は伸ばさすに上からペタとそのままの大きさではりましょう。 また、剥がす時にいちいちベビーオイルを塗るのが面倒くさければ、一気に剥がさず、少しずつ内側に折り返すように剥がしましょう。 解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝 #江坂 #整形外科 #湿布 #かぶれ #江坂駅 #吹田市 #はがす #貼る #伸ばさない #そのままの長さ #ペッタと #折りたたむ

2022年初論文!金原出版整形・災害外科に変形性膝関節症に対する足底板の欠点。

変形性膝関節症説明
自分の考案した足底板の利点を宣伝をするのではなく、あえて欠点を明らかにしました。よろしければご購読ください。江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

スポーツで腰痛が起こる原因:曲げる、伸ばす、回す。コルセットを着けよう

スポーツ腰痛若い人の整形外科説明
スポーツ選手の腰痛発生率は一般成人よりも高いです。スポーツにより発生する腰痛は、腰を曲げた姿勢で起こる屈曲型(レスリングなど)・背筋を伸ばした姿勢起こる伸展型(テニスなど)、骨盤を回した姿勢で起こる回旋型(サッカー)に分類できます。腰痛が起こり易いスポーツは、体が触れあう(接触型)スポーツでは、1位:レスリング、2位:サッカー、3位:アメリカンフットボールでした。体が触れあわない(非接触型)スポーツでは、1位体操、2位テニス、3位ゴルフでした。(佐藤 孝二:.MEDICAL REHABILITATION. 134:63-67,2011)。このような運動をする前にはそれぞれの筋肉(テニスでは背骨を伸ばす筋肉)をストレッチして柔らかくし、コルセットをつけて無理に動かないようにしましょう。 僕は腰痛を起こしやすいスポーツ選手にはコルセットの装着を薦めています。すると選手達は「ずーとコルセットをしていると腰の筋肉が怠けて、コルセットなしでは立てなくなるって言われたんですが、本当ですか?」と聞かれることがあります。Sato先生らは、3ヶ月以上続く慢性の腰痛の患者さん40人をコルセットを装着する人と装着しない人の2つのグループに半分ずつ分け、6ヶ月間の背筋の筋力の変化を比較しました(Sato N, et al: J Med Sci. 58:60-65,2012)。その結果、背筋の筋力低下は6ヵ月間のコルセット装着では起こってきませんでした。だから、曲げる、伸ばす、回すスポーツの選手も安心してコルセットを着け続けて下さい。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

変形性膝関節の人が1日に何回もコーヒーを飲むと膝を伸ばす力が強くなる??

筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
国内のある大学では564人の健康な人をコーヒーを週に1杯未満の人を少ないグループ、週に1杯以上1日1杯未満を中ぐらいグループ、1日1杯以上の人を多いグループに分けて、筋力を比べました(中條雅彦ほか:体力科学.63: 383-389,2014.)。その結果、多いグループの膝を伸ばす力は中間ぐらいや少ないグループより明白に強かったですが、握力には差がなかったそうです。その理由は不明ですが、一つの説はコーヒーをよく飲むと自然に起こっている筋肉の炎症が治ってくるからだそうです。 コーヒーを1日に何度も飲むと眠れなくなるという方もいるかもしれません。しかし、Shimamoto先生達の研究ではコーヒーを1日2杯以上飲む人は飲まない人に比べて睡眠時間は少し短かったが、コーヒーをよく飲む人と飲まない人の間で睡眠満足度に差はなかったです(Shimamoto Takeshi, et al:Ningen Dock International 6:9-17,2019.)つまり、1日1~2杯のコーヒーは睡眠の量は少し減っても質は悪くしないということになります 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝