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- 腰痛説明
- 僕が診察をしていると「薬は副作用がこわいからできるだけ飲みません」という方が結構多いです。折田先生の調査では腰痛患者さんでは腰痛のない人に比べて明白に睡眠時間が短かったそうです(折田 純久ほかJournal of Spine Research.9: 1031-1037,2018.)。一方、睡眠不足は炎症起こすサイトカインという痛みを強める物質を増加させます。つまり腰痛が睡眠不足を招き、睡眠不足が腰痛を強めるという悪循環が起こります。だから、腰痛で睡眠不足になったら無理せずに痛み止めを飲みましょう。論文の解説:江坂駅近くの整形外科 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
腰痛で睡眠不足になったら無理せず痛み止めを飲もう
- 筋肉トレーニング説明
- 長い間入院をしたりしていると高齢者の多くは、とくに胴体や骨盤と脚をつなぐ股関節周囲筋群の筋力が低下してきます。そうすると、ベッドから前に起き上がれず、寝たきりになってしまう危険性があります。このため肩を回して横になって起き上がるためにベッドの上で肩を良く動くように運動をしてあげましょう。(西守隆ほか関西理学療法.6: 55-61,2016.)。論文の解説:江坂駅近くの整形外科 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
寝たきりの老人が起き上がれるようにベッドで肩をよく動かしてあげよう
- 老化
- ホモシステインは活性酸素を出して血管を傷つけるために動脈硬化を起こす悪い物質として知られています。骨はコラーゲンが網のようになりそこにカルシウムが沈着してできあがりますが、ホモシステインはコラーゲンの網をつぶし、骨を劣化させます。一方、納豆は血液のホモシステインの濃度を下げる働きがあるので骨の劣化を予防してくれます(小林 直人ほか富山県衛生研究所年報.40: 72-76,2017)。歳をととってくると顎の骨が劣化してきてモゴモゴした口になりますが、それを防ぐためには納豆が良いかもしれません。論文の解説:江坂駅近くの整形外科 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
歳をとってモゴモゴした口にならないために納豆を食べよう
- 筋肉トレーニング説明
- 生まれつき股関節の噛み合わせの面積が少ない股関節形成不全症は女性の第1子に多いです。股関節形成不全症は若いころには股関節が周りの筋肉でサポートされているので痛みがありません、早い人では30歳代で痛みが出てきて、変形性股関節症になっていきます。若い人の股関節周りを前から見ると両横にくぼみがあります。これは中殿筋という脚を横に開く時に働くおしりの筋肉が発達しているからです。変形性股関節症の初期では中殿筋と脚を前に振り出す時に働く大腿四頭筋を鍛えると進行が予防できます(三谷茂,ほか:臨床整形外科.52: 213-218,2017.)。論文の解説:江坂駅近くの整形外科 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
股関節の健康のためには中殿筋と大腿四頭筋を鍛えよう
- 老化
- 大腰筋は体の深奥にある筋肉であるため,衰えは自覚しにくいです。大腰筋の衰えは歩行等の運動機能の衰えによって初めて本人が自覚する場合が多いです。,さらに30歳代から衰退が始まることから30歳を過ぎたら,大腰筋量維持対策を実施し,さらに60歳代以降も大腰筋量の維持に努めることが,転倒阻止のためにきわめて重要です(高橋一榮,ほか.新潟医療福祉学会誌.6: 16-21,2006.)。時々足を高く挙げて歩きましょう。論文の解説:江坂駅近くの整形外科 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝