貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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アーチサポーターを強めに占めると足のバネが強くなる

若い人の整形外科説明
アーチサポーターを強めに占めると足のバネが強くなる山口先生達は土踏まずにパッドを当てるバンドを強く締めた場合と裸足とを比較した場合、歩行時間が短く,歩数が少なくなる傾向があったと報告しています。これはウィンドラス機構(バンドを強くまくと足の趾が起き上がり足底腱膜が巻き上げられ内側縦アーチが緊張し,足部の剛性が高まる)によると考えられます(山口槙介ほか.靴の医学.33: 21-25,2020.)。つまり、土踏まずが深くなると飛びはねるような歩行ができるようになるということです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

自分で選んだ靴は大きめで蹴りだす力が弱くなる

若い人の整形外科説明
自分で選んだ靴は大きめで蹴りだす力が弱くなる身体測定の時に自分が思っていた身長よりも低い値がでることがありませんか?靴のサイズでも同じで実際よりも大きく思いがちです。畔柳先生たちは実際の足のサイズと自分が選ぶ靴のサイズの差を調べました。その結果、男女とも,実際の足長よりも選んだ短靴は約 1cm 大きく,男性の 19.5%,女性の 41.1%は実際の足囲から求めた靴と 2 サイズ以上合っていない靴を履いていました(畔柳裕二ほか靴の医学.32 : 49―53,2019)。ウィズが 2 つ大きくなると靴と足の隙間ができ,靴の中で足が横にずれるためうまく蹴り出せません。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

靴選びは足の長さよりもMP関節周囲径で選ぶべき

若い人の整形外科説明
靴選びは足の長さよりもMP関節周囲径で選ぶべき合わない靴を履くと足の甲が痛くなることが多いですよね。靴を選ぶ時には24cmとか26cmとか足の長さで選びますが、それはパンツを選ぶ時に身長で選ぶのと同じです。パンツをお腹周りで選ぶように靴選びも趾の付け根の周りの長さで選んだ方が良いようです。稲岡先生らは足部周りの長さは足の甲の高さと正比例していました(稲岡千秋,靴の医学.32: 9-12,2019)。だから、靴が合わないとお悩みの方は靴屋さんに足回りの長に合った靴を選んでもらいましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

中学、高校生の九割が合わない靴を履いていて、それが浮き趾の原因

若い人の整形外科説明
中学、高校生の九割が合わない靴を履いていて、それが浮き趾の原因二谷先生達は小学生,中学生,高校生323名の足長,足幅,母趾角,小趾角,浮き趾者数と浮き趾本数,サイズ差を調査しました(二谷彩,ほか:.靴の医学.33: 60-63,2020.)その結果、小学生の70%,中学生,高校生の90%以上が不適切なサイズの靴を履いている結果となりました。浮き趾は中学生で最も多く,どの学年も第5趾(小指)で浮き趾が最も多かったそうです。つまり、足の趾を締めるような靴を履いている中学生が多いと考えられます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

浮き趾を放置しておくと妊娠した時足がつって悩まされる

筋肉トレーニング若い人の整形外科
浮き趾を放置しておくと妊娠した時足がつって悩まされる中田先生達は113名の妊婦さんを対象に足型と妊娠中の不快症状の関連を調べました(中田覚子ほか佐久大学看護研究雑誌12:67-75,2020)。その結果、77.9%の妊婦が踵を覆う形の靴を常備靴とし、18.6%の妊婦がサンダルを常用靴としており、妊娠判明後に3cm以上のヒールがある靴を履いている者はいませんでした。このように、皆さん、転倒に気をつけられていました。また、49.6%の妊婦に足型異常があり、浮き趾が最も多い足型異常であること、浮き趾がある者は浮き趾がない者と比べ、足がつりやすいことが明らかになりました。その理由として、妊娠して腹部が増大すると重心が前に移動しますが、浮き趾があるとつま先で重心が支えきれないと僕は考えます。だから、若い女性の方は普段から足の趾を良く動かし浮き趾を予防していないと妊娠した時に困るのでご用心下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝