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- 変形性膝関節症説明
O脚の人のひざの内側の痛みに対しては足首をバンドで固定しながら外側が高くなった靴の中敷きが効果的です O脚になると地面からの反重力がひざの内側を通るようになります。このため、ひざの内側が痛くなってきます。そこで靴の外側が高くなった靴の中敷きを入れる治療法がありますが、これだけでは足首が内側が入るだけでO脚は矯正されない。足首をバンドで固定すれば靴の中敷きの効果が膝まで伝わりやすいというのは戸田クリニックの研究結果です(Toda Y, Segal N, Kato A, Yamamoto S, Irie M: Effect of a novel insole on the subtalar joint of patients with medial compartment osteoarthritis. J Rheumatol 28: 2705-2710, 2001.)。具体的には靴下の下に足首を固定するためのバンドを巻き、足の型に合わせて切った外側が高くなった靴の中着けて着けてもらっています。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
膝痛予防には靴下の下にバンドを巻き、靴の底に外側が高くなった中敷きを入れる
- 肩こり説明頸椎
頭の7~8kgもあり、その重みは普通、頸椎(首の骨)が支えています。しかし、携帯やパソコンのディスプレイを長時間見ているとついつい顎が前にでてしまい、頭の重さを首や肩の筋肉で引っ張り下げるようになるため、肩が凝ります。新型コロナウィルスが流行してから日常生活でマスクを装着することが一般的になってきました。このためマスクの下にバンドを巻いていても目立ちません。僕たちはマスクの下に装着する顎を引いて頭が前に傾いてくるのを防ぐ顎引きバンドを考案し、肩こりに対する効果を研究しました。52人の肩こりの患者さんにマスクのみを装着する25人のマスクだけグループと顎引きバンドを装着する26人の顎引きバンドグループに分けました。どちらのグループにもトリガーポイント注射を打ち、4週間後の治療成績を比べてました。 その結果、顎引きバンドグループはマスクだけグループに比べて生活困難度指数と僧帽筋の筋肉の硬さに関する改善率が統計学的に明白に優れていました。このため顎引きバンドはデスクワークにおける不良姿勢を矯正し慢性的な肩こりを防ぐ良い方法だと考えています{戸田佳孝:頚肩腕症候群に対するトリガーポイント注射と併用しマスクの下に装着する顎を引いて頭位の前傾傾向を防止するバンドの効果. 整形外科(印刷中)}江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
肩こりの原因は顎が前に出て頭の重みを首の骨で支えられないため
- 説明関節内注射
ジクロフェナク結合ヒアルロン酸(商品名:ジョイクル関節注、小野薬品工業)はヒアルロン酸に痛み止めであるジクロフェナク(商品名:ボルタレン)が配合されています。今までのヒアルロン酸とは違い、股関節の変形性関節症にも保険適応があるのが画期的です。当院ではエコーを使いながら関節内で注入しています。よく新聞やテレビで飲むヒアルロン酸の宣伝がされていますが、飲んでも胃や腸で消化されるので股関節まで到達する成分はごくわずかです。それよりも関節に直接注射した方が確実だと思われます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
股関節の痛みに朗報!ヒアルロン酸の関節内注射が健康保険適応
- スポーツ筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
吉原先生達は16名の青年に10分間ペダリングを行った前後で股関節を曲げる角度の変化を評価しました。その結果、ペダリングをすると膝を伸ばした状態での股関節を曲げる角度が明白に増えていました。その理由はペダリングによる脚全体の筋温の上昇が筋の粘着性を低下させ,筋肉hs伸びやすくなり、ひざを伸ばした状態、つまり前屈姿勢で股関節が曲がり易くなります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ペダルを漕ぐと足首だけでなく股関節も柔軟になる
- 筋肉トレーニング老化説明
とても特殊な才能を持った人は学校で授業を一度聞いただけでテストで100点をとれますが、殆どの人は予習や復習をしないとテストに合格しません。それと同じことが転倒予防教室でも言えそうです。甲田先生らは地域住民の健常高齢者23名を対象にした転倒予防教室での運動療法の効果について検討しました。その結果、女性では握力,足関節底屈筋力,下肢柔軟性,下肢敏捷性が明白に増加する一方,足関節背屈筋力が明白に低下しました。この結果から彼らは転倒予防教室での運動療法で重要なことは,継続した家庭での自主トレーニングであると述べています(甲田.運動療法と物理療法 .14: 286-291,2003.)論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝